否認

色々と考える。実家に帰ってきてはいるのだが。


うーむ。落ち着かないな。この落ち着かないっていうのが悲しい。
一昨日家の大掃除。ばあちゃんの遺品整理とかしてた。

まあいろんなものを捨てた。虚しいといえば虚しいが。
我が家から、子どもの家具とかが消えた。
ベットとかも消えた。俺のベットも捨てられた。


もう帰るところはないんだなーと思わされる。
もうこの家に、子どもの居場所はない。


もう今後どういう人生を歩もうとも、俺がここで暮らす日は、たぶん来ない。
3月に覚悟はしていたし、まあそれはもう仕方がない。



長男夫婦は相変わらず、ちょっと変わっている嫁によって振り回されている。
長女夫婦は、子どもが生まれない。
次男はもう完全に壊れた。
俺は、何だろう。どうなんでしょうね。

親は、どうだろう。孫といる時間が楽しくて仕方が無いのだろう。
でもその姿に、どこか母親の病気がもたらす不安定さが感じ取れる。


たぶんもう一生こんな感じなんだろうなぁ。
我が家が綺麗に、美しく一丸となる時間はもう来ないのだろう。


今後何がどうなっても、どこか後悔と寂しさを孕んだ形にしかならないのだろう。

それから抜け出すためには、たぶん自分が一つの家庭を持つしか無いんじゃないのかなと思う。


当たり前といえば当たり前だ。誰だって永遠に生きるわけじゃない。
家族だって永遠のものじゃない。



親はいつか死ぬ。自分だっていつか死ぬ。
俺もこんなふうに、毎日嫌だなーとか思いながら、タバコ吸って酒のんで
肉ばっかり食べて運動もせず不健康な生活をしていれば、そう遠くない未来、体を壊すだろう。
心も不健康になっていくのだろう。


でもそれに抗えるほど、今の自分に余裕がない。
家族も、恋愛も、仕事も、いろいろなものが不安定な中生きるのは苦しい。



でもどれも全て、自分が自ら不安定な形だと思い込んでいるから苦しいんだろうというのもわかっている。


別に何も、どれもおかしいものでもないんだろう。
自分の理想が高すぎて、足るを知ることがないから苦しいんだろう。



でもそれにしたって、働き始めてから毎日毎日何時間も、京都に帰る日を想像しているというのは
異常といえば異常なのだ。


そんなに辛くないどころか、むしろ比較的気楽にやれている職場を
辞めようと考えている時点でおかしいんだろう。



普通に俺はいろいろと理解出来ないんだ。
何でみんなが普通に働いているのかわからない。
「アノ人はこの仕事ノこの部分に疑問を感じないのだろうか」とか思ってしまう。
「ここを変えればいいと思わないのだろうか」
「こんなふうに生きたいと思わないのだろうか」とか思ってしまう。




もう素直に認めなければならないのは、今が苦しいということだ。
新米社会人が苦しむのとは、何か異質な形で苦しんでいる。



素直に虚しい。



毎日働きたくない。週休3日くらい欲しい。
先輩とかみんないなくなればいいのにと思う。
適当に働いて手取り30万くらい欲しい。年間150万から200万くらい貯金したい。
バイクに乗りたい。雨や雪が降らない地域に住みたい。
定住したい。結婚したい。こどもが欲しい。家がほしい。
悩みたくない。親に孫が成人するまでくらいは生きていて欲しい。
何か、人のためになる仕事がしたい。
っていうかもう独立したい。




何をしても、欲ばかりが溢れてくる。
本当に虚しい。




4,5,6月の輝きは異常だった。
普通に毎日楽しかった。同期とだけ毎日過ごして。
お給料も今より多かったし。親に贈り物とか出来てたし。


今はどうだ。金が成さすぎて、親がそれを察知して金を送ってきた。
もう完全に惨めだ。察知させた俺が悪い。
完全に敗北した。


正直ダサすぎる。
みっともなさ過ぎた。



まだ働いて半年も経ってない。うまく行かなくて当たり前。
そう思えば気が楽だ。


でも同い年でも頑張ってる奴はいくらでもいるし。
そういう人を見ていると惨めになってくる。

俺ももうすぐ24だ。気付けば30になってる。


30までに、全部叶えなきゃ。





もっと立派にならないと駄目だ。
はー。仕事やめてーなー。
贅沢なんだよなぁ。ここより良いところなんて俺の実力じゃそうそういけないのになぁ。






ちなみにさー、昨日Twitterで知り合った女の子とデートしてた。
普通にポストしてたから別に隠してないから良いんだけど。
何か楽しかったんだよなー。ああ、大学生ってこんな時間過ごしてたんだーとか思った。



そりゃ楽しいわな。でも1回やったらいいかなーとか想っちゃったよ。
凄くいい子だったし、こんなこと付き合って結婚してたら
それはそれは楽しい時間があるんだろうなーとか思った。

このまま今の職場に身を固めて、誰かと恋愛して結婚して。
そんな時間を過ごして、実家や京都なんて捨て去ってしまえばどんなに楽だろうか。

今抱えている問題の大半が解決してしまう。



でもそれはできない。やっぱり恋愛なんてしてる暇がないと思うし
そんなのに現を抜かす暇があるなら、もっと別のものに使おうと思ってしまう。



それでまぁ、そう思って過ごした大学生活の果てが今なわけで。
一体何なんだろうと思ってしまうわけで。


母親の寿命という縛りが、あまりにも大きすぎる。
正直勝てる気がしない。絶望的過ぎる。