蝶々

もうすぐうちには男の子が産まれる。


数え切れぬ世界の中で、僕が今の妻と結婚して、そして子どもに恵まれる世界は

一体どれほどある人生の欠片の一つなのだろうと思う。


僕の人生は、よく何かを選ばされてきた人生だった。


きっとみんな、多かれ少なかれ、日々何かを選んで生きてきているのだろう。

僕はずっと、以下のような考えを持って生きている。
人生観のようなものだ。


というのは、一見無関係に見える選択も、結果何かの幸不幸をもたらしているのでは?ということだ。


例えば、僕が関東へ就職し、新潟への辞令を貰った。

結果いま僕は、妻と結婚できている。


僕の就職先が違っていれば、今の妻とは出会っていない。

今の妻と結婚していなければ、僕はまだ関東にいたのかもしれない。


30になってようやく気がついたことがある。

選択すること、決断することは何よりも大事だ。


決めなければいけないところでは、必ず決断していかないといけない。

同時に思うのは、仮に自分の選択の余地がないようなもので、納得の行かない不服なものであったとしても
強く、毅然と立ち向かっていけば、必ず世界は好転する。


そこで立ち向かうという選択をした結果が、必ず良い未来へと繋がっていく。

僕はそう思う。