世界は回り続ける

そんな日記を書いた矢先に、彼女が出来た。


自分で誰かを好きになり、告白をして付き合うっていう経験をした。


毎日がとても楽しい。
寝ても覚めても、彼女の事ばかりを考えてしまう。
彼女が幸せになる姿を、考えてしまう。


なるほど、これが恋愛というものなのかと思うと、愛や恋を馬鹿にしていた人生が
まるで嘘だったように感じる。

人が恋愛する理由がわかる。


もっと早くこういう経験をしていれば、自分の人生も少しは変わったのだろうと思えてくる。


恋愛っていうのは、楽しい。


失いたくない不安を抱えている。

この恋がどういう終わり方になるのかはわからない。
でも、人生で最期の恋になっても良いって思ってる。



どうしたらいいのか悩んでいる。


去年彼女と出会った時、僕は病んでいたわけではないけれども
結婚に失敗した矢先だったため
どうしても異性を好きになる気がしなかった。


気がつけば彼女が我が家にいる絵が自然と浮かび上がった。
彼女はきっと、家族が好きで。
相手の家族も大切にしてくれるだろうっていう絵が、見えた。


僕と違い、彼女は笑顔が素敵だった。
僕は笑うのが苦手で、彼女は笑うのが得意だった。
僕と違って、感情が豊かだった。


そんな彼女に、きっと気づくと、恋をしていた。

そんな恋が報われて、僕は今彼女と付き合っている。
とてもとても離れた距離で、彼女に想いを寄せている。


どうなるのかはわからない。
だけれども、今思うことは、彼女の幸せに寄り添うことが出来れば、それはきっと自分の幸せだと思った。
彼女は嫌がるだろうけれど、僕は自分の分まで笑ってくれる人が良い。
彼女の不幸は僕がかわりに背負うから、僕の分まで笑ってくれるような人が良い。




いろんなことがあった。
普通の人は経験しないようなことを、きっと僕はたくさん経験してきた。
楽しい思い出は、きっと人より少ない。
苦虫を噛み潰すような思いを、きっとたくさん続けてきた。



でも何となく思うのだ。
この恋は、裏目に出る僕の人生の中でも、きっと何故か、うまくいくって思うのだ。


そんな世界を思い描くと、僕は幸せでならない。

自分の人生は報われないものだって思っていた。
神様なんていないか、いてもさぞかし性格が悪いのか、僕が嫌いなんだろうと思っていた。


長い長い人生の中で、前向きに明るいことを思い描く時間を大事にしていきたい。
彼女と出会えたことを思うと、今までの苦痛のどれか1つが欠けてもダメだったのだと思う。


彼女と出会って、今を過ごすためだけに今までの全てがあったのではないのかとすら思う。


そんな自分の重い感情は、きっと彼女に晒していくのに人生1つかかってしまうだろうというくらいに
とてもとても深い感情を抱いている。


そんな感情に整理をつけていれば、気付いたら老人になっているのではないかとすら思う。


自分が理想としていた何かが目の前に現れるっていうのが、まさに今なんだろうと思う。

たぶん俺は、彼女をもっと好きになって、きっと結婚を申し込むんだと思う。
そう遠くない未来に、今までの人生の全てが精算されていくような気がしていく。