他行

今日は僕のお友達のヤンキーくんの話をします。

前にも少し書いたかな?
高校一緒に留年したヤンキー君。

っていうか、別にヤンキーではないんだろうけど。
高校の頃席が近くって。僕は、「何かこいつワルそうなヤツだなぁ」と思ってちょっと敬遠してたんだけど
ふたりともダブりの危機が訪れると、徐々に親密な関係になっていきました。

何か二人でよく授業をサボってふらふら遊んでました。
半ば僕としては、「何か俺今アウトローだな。」とか思いながらちょっと楽しんでいた部分もあるんだけど。


もとよりすれ違うことはないであろう僕ら二人は、留年という危機によって強く結ばれました。
僕も高校は凄い適当に通ってたんだけど、彼は僕以上に不登校でした。

彼の登校日数不足により留年が決定した後、僕はもう進学の目があろうとも、割とどうでもいいなとか思ってたんだけどさ。
ある日、授業中に、前の席の彼から、何か文章が書いた紙が回ってきて。
少しお互い、その紙にいろいろと書いてやりとりをして回し合ってました。


彼は、学校やめたら絶対に駄目だ、って。絶対に辛いし、良いことなんて無いって書いてました。
でも僕は、留年したら辞める気満々で。
そんなやり取りをしてたら授業のベルが鳴って。彼はちょっとだけ涙ぐんでいて。


当時の担任から、実は彼の家の会社が倒産した云々なんて話を聞いたのはまた後日の話。


結局彼も僕も留年して。道を違えた二人だったけれど。
彼は留年したあと真面目に勉強して、先日、僕と同じ大学を卒業することになりましたとさ。
同じ高校を1年遅れた僕たちは、晴れて同じく、同じ日に大学を卒業しました。

もっとも、僕が辞めてから7年間、彼と会ったのは入学式の1日だけだったかなw
ちょっと彼がアウトローに見えて僕が連絡を取りづらかったってのはあるんだけど
二人のゴールは、たぶん入学じゃなくて卒業だったしさ。


ということで卒業式のことを書きます。

いやー、マジで孤独だったw
ツイッターじゃそこまでぼっちアピしてない(それでもちょいちょいしてるけど)んだけどさ。
俺たぶんそこらのぼっちの人より楽勝でぼっちだと思うw

マジでホント、喋る人が誰もいないw
写真を撮るヤツがいない。

証書授与式とかマジで地獄だったわ。
教室が凄い騒がしい。そこら中でワーワー、写真とか撮りまくってるけど、俺は最後尾で孤独にうなだれてたw
でもやっぱ、7年もかかったんだから、ここは出ないといけないしさ。
これが最期、この糞みたいなサル山ともおさらばじゃって思うと、どこか楽しかったわ。



でもそしたらさ、前田君ですよ。前田くんが来てくれたんですよ・・・
マジで泣きそうになったね。前田君が、卒業おめでとうって、花持ってきてくれたんだよ。最高だよな。
前田君マジ最高のフレンドだよww
お互い卒業式行きあおうな、とか言いつつ俺は余裕で彼の卒業式寝過ごしてスルーっていうクズっぷりを魅せつけたのに
彼はそんなの気にせず来てくれたよ。


ヤンキー君とも再開して写真撮り合って。


で、マジで何もなくそのまま直帰だよ。
滞在時間マジ短かった。


でもこれでいいんだよ。この大学生活に、何一つとして僕は悔いはない。これはたぶん苦し紛れとかではなく、本音です。
本当に僕は4年間最高に充実してたよ。

だから7年かかったのに、マジで友達一人いなかったことが如実に証明される、このチンケな卒業式がサイッコーなんだよ。
この大学で、良かったって思う。この大学に合格出来て、卒業できてよかったって思ってる。


卒業式は、本当に陳腐だw
でも、だからこそいい。
飾り気のない、味気ない、本当にリアルで寂しく、虚しいこの卒業式こそ、僕が本当に欲しかった場所そのものなんですよ。
卒業の資格以外、何一つとしていらない、興味がない、そう思って僕は4年間を過ごしてきたんだから。


やっぱね、卒業証書を家で眺めてたら、涙がボロボロ出てきました。
この紙片1枚こそ、僕がずっとずっと、途方も無いほど夢見ていたものなんだから。

7年前に夢見ていた卒業証書と
去年の3月に夢見ていた内定証書と、その2枚を無事手にそろえて、僕は4月を迎えられる。

ここからは一切予測不可能な世界です。やっと僕の止まった時間が動き出すんだよ!!!
これで僕は、ついに高校中退・中卒という呪縛から解放される。

ほんっとーーーーに、本当にながかった!!
あまりにも長い時間、むしろもう、自分のアイデンティティーは完全に中卒に染まっている。
だからどこか、寂しさすら感じる。もう僕は、大卒になってしまったんだ。
もうこのblogにも書ききれないほど、本当に本当にたくさんの、たくさんの出来事があった。
むしろ書こうと思ってたこと全然書けんかったw


でももう過去を振り返るblogは終わりですねもう。
これからは労働厨の愚痴を書くblogにしていこう。