夜更
阪神大震災ってあったじゃないですか。
僕が小学校1,2年の頃だったような。
建て直す前の家で、夜中に揺れて、おばあちゃんと二人夜中に起きたのを今でも覚えてます。
被害が少ないといっていいのか。
京都はさほど大した被害はありませんでした。
ただ、翌朝登校すると、学校の近くで民家が一件燃えていました。
火事の理由は、家族を亡くされたあとのろうそくの火、だそうです。
こんなひどい話があるものかと、今は思いますね。
人が亡くなったあと、宗派や家によっても違いますが、ろうそくの火を絶やしてはならない、なんてのは今も残ってますよね。
僕もおばあちゃんが死んだあとは四十九日まで極力絶やさずにしていました。
もっともまあ、必死でやってたわけでもなく。普通に消えてた時もありましたけどねー。
この火を絶やしたことが原因で、他のいじわるな親戚から文句を言われる、なんてのも
場所によってはあるそうです。ウチは全然ねーですけど。
現実は現実。そんなことが原因で火事が起きたあとに一体親族は何を思えば良いんでしょうね、とか今でもたまに思います。
阪神大震災の後、一人の転校生がうちの小学校に来ました。
転校生というか、まあ被災地の小学校に通うことも出来ないんで、一時的にうちの小学校に来たって感じなんでしょう。
女の子でした。今も僕は彼女の名前を覚えています。
当時僕は緊張してしまって、たまたまその子と同じ班になったときに
「緊張しちゃう！緊張しちゃう！」なんて言ってたら先生にめっちゃ怒られたのを覚えてます。
僕なりのスキンシップのつもりだったんですけど、「お前何転校してきた子を拒絶するような言動とってんじゃボケ！」みたいなこといわれました。
いやー、全然そんなつもりなかったんだけどなーって。
例えば今回の被災地から遠いうちみたいなところでも、影響ってあるんですよね。
当然東京の交通機関が麻痺していると
旅行者は帰れなかったりするわけじゃないですか。ってなると、大阪とか京都とか。
広島、福岡あたりでも同じ現象が起きてると思うけど、東京に帰れずに、難民？っていう状態の人はちょいちょいいるはずなんですよね。
今頃各地のネカフェとかは普段よりちょびっと繁盛してるんじゃないでしょうか。
ありがたいことに、本当に京都は天災から守られていると思います。
昔の人達はちゃんと、そういうのを思って京に都を置いたんじゃないでしょうか。
地震の被害もなければ、津波なんて当然来ないし。
台風も盆地だからか山に阻まれ避けていくし、洪水しても鴨川に流れ行くので被害はありません。
あんま僕も詳しくないんだけど、ちょびっと高地にあるんですよね。こう、うまくいえないんだけど
京都にすんげー雨が降っても、水は高いところから低いところ(鴨川とか)に行くので、水害も起きにくい構造になってるのです。
ほんと地震なんてどうしようもないですよね。
何かしようにしても、何にも出来ないですもんね。
ほんと少し落ち着いたあとに、災害募金にでも協力するくらいしかやることはねーのです。
こっからはインターネットのおはなしです。
ツイッター上で、拡散RTみたいなのってあるじゃないですか。
いやまああれの是非はもう僕が言及するのもあれだからイイんだけどさ。
ツイッターであえて今回の震災に対して、現実的かつ効果的にひとりひとりのユーザーが行えることってあるんでしょうか。
少し前の朝生でホリエモンと東さんがおっしゃられていた話を超簡単に嘘のない範囲でいってみるとですね。
・仮に今の時代戦争になったとしても、日本に攻めこんでくる国なんて無い。どこの国が攻めて来るの？
・今は仮に、万が一どこかの国が攻めてきても、即座に国全体をあげての主権VS主権、軍事力VS軍事力にはならない。
・どこかから攻めてきても、現地でのゲリラ戦になる。となったとき、今はツイッターのようなツールで、一人ひとりが情報の発信源になれるから、即効情報を共有可能になる
なんてことを言われていたような。ようするにどっかの国が日本の僻地にバーって領土侵略目的で攻めいってきても
そこに住んでる人がツイッターとかで攻めこまれたって発信しちゃうから云々みたいな。
ほんとなんか適当に書いちゃってるから、実際にこんなこといってねーかもみたいなのはあるので、内容は捨ておいてください。
となったときにですね、今回まさに、個人個人がツイッターで情報を発信出来る、かつ地震という大規模な事件が出来事したわけなんだけど。
実際には真偽不明の情報がそこら中に凄まじい勢いで飛び交っていて。
僕はなんか、まだまだ「個人が情報発信→全体が適切に動く」っていうのはとても難しいんだなーとか素朴に思ったんですよね。
別に戦争になるとかとは全然次元を異にする話だから、東さんの発言をどうこう言いたいんじゃなくってさ。
ツイッターによる情報発信で救われる命とかって、こういう緊急時にはほとんどないんじゃないのかなーとか。
全体が合理的に動くことって本当に難しいですよね。
むしろ悪意をもってかき回そうと思えば、本当に簡単にかき回せるんだなーとか思っちゃった。
即効消したけど、僕もデマをRTしてしまって、「うわー俺マジ情弱だなクソだなー」とか思って少し悶えてました。
超絶不謹慎なことをいうと、嘘の情報を広めてしまったっていう罪悪感とかよりも、素朴に釣られたのが悔しかったです。
やっぱ真偽が確定不可能である以上、どっちにしろ人命優先でいろいろ動いちゃうしなぁ。
同様に、それを撹乱するのもすんごい簡単に出来ちゃうんだなーとか思っちゃった。
やっぱりインターネットじゃ世界は変えられないのかっ・・・！？
本気で、もう死ぬほど誤解を恐れることを覚悟で言うと
まどかマギカを一番最初に放送される関西圏が、被災地の人でも見れるように流すとか
マジで、いやほんと、ほんとしょうもないよ、ほんとしょうもないけど
そういうのが何気に、一番してあげられることなんじゃないの？とかちょっと思いましたね。ええ。
流石に誤解しか受けないのがまるわかりの上に不謹慎しかないのでツイッターには書けないからさ。
僕は結構前から、ネットは現実の前には無力だと思っていて(ネットで何をしようとも現実は変わらない)。
今回みたいな地震が起きたときに出来ることなんて本当に、機械的に情報をやり取りすること(どこどこで震度X、こういう避難方法が良いとか)
を上回ることは出来ないし、しても意味が無いと思ってるんですよね。
ようするに、人のネットを通じた励ましとかに、現実性が伴わない、と思っている。
被災地の人たちがんばれ！って一言によって救われる心はあっても、それによって救われる命はない、という考えを持ってます。
だから被災地の人を励ますか、そこに対して募金をするか、の二択なら、当たり前ながら僕は後者を選びます。
もちろんこれが僕の考えの域を出ないことは承知しているので、励ましそのものを否定もしないし、している人を馬鹿だとも思いません。
何の権力も持たない一般人に出来ることなんて大したことは無いんだから
いっそ開き直って普通に「あーまじ地震やべーなー、ハンパねーなー」とか言ってグダグダ人としゃべってるのが
もっとも公共のエネルギーを消費しないことであるとも思います。
いや、だからこそさ。マジでほんとしょうもない話、今日見れなかったアニメを見せることで
少しでも気が紛れるヲタとかも被災地の中にはちょびっといたりとかするわけでさ。
その人達の気が紛れるんならアニメを見れる環境を整えるとかも、一個の被災地に対するアレかなーとか思っちゃうんですよね。
もちろんこの行為(アニメを見せれるようにする)の前には、それどころじゃないとか、不謹慎とかいう意識が先立つわけだから
たぶんひどい暴論なんだろうけどさ。
だからなーんにもせず、被害によって多少は不安定になるであろう、インターネットというインフラに対して負担をかけないように
"あえてネットを通じてなにもしない"なんてのが現実的な解答なんでしょうかねー。
何かこんなときにも、やっぱり人と人がネット上で出くわす以上は、それに対して各々が意見を表明して。
お互いの倫理観のぶつけ合いみたいなのを見てると、ちょっと切なくなりますね。
いよいよもって内容もクソもないblogになってきたな・・・・
