漫画

今まで触れたことある漫画・アニメの中で影響を受けた作品って多いんだけど
デスノートとか・・・コードギアスとか・・・・うん・・・


でもそんなのも凄く好きなんだけど、また別な僕が好きな作品があって。
作品?というか、作者か。


古谷実さんという方の漫画が大好きなんですよね。
古谷実と聞いて一発で分かる人は、たぶんギャグマンガが好きな人だと思うんだけど。
超有名な、稲中卓球部を描いた人です。


僕は今でも稲中はバイブルとして保存してる。
今もこれからも、ギャグ漫画の中で稲中を超える作品は二度とでないと思ってる。
といってもなんだろ、やっぱ幕張とかジャガーさん最強派も多いみたいだ。そのへんは感性の違いということにしておこうw


とにかく稲中は僕の中でギャグマンガの最高峰として置かれている。
ただ、僕が古谷実さんが好きなのは、稲中はもちろんだけど、その後の作品がとても僕好みなんですね。


稲中の後は
僕と一緒
グリーンヒル

というギャグ漫画を世に放ちました。
この二作も面白いと思うんだけど、やっぱり稲中までいきはしない。
そこまで売れてもいない?と思うけど。


そして、ギャグ漫画グリーンヒルのあと、「ヒミズ」という作品を古谷実さんは世に放つんですね。
今まで散々ギャグマンガを描いてきた作者の放つ、ヒミズという漫画のコミックの帯には
「笑いの時代は終わりました。これより、不道徳の時間を始めます」という言葉が刻まれています。


ヒミズ以降、シガテラわにとかげぎす、ヒメアノールと漫画を描いてるんだけど
それらの作品にはギャグが一切ありません。気持ちの悪いほどに、古谷実さんの漫画からギャグが消え去りました。
そして漫画の内容はどうしようもないほどに暗く、駄目人間、社会不満を持つの主人公の周囲のいじめ、殺人などの重いテーマを扱っています。
絵も以前のギャグマンガのような感じではなく、シリアスな絵柄で。


そしてそれらの作品がなんというか、ダメ人間あるあるのような、ダメ人間の心情が気持ち悪いほどにリアルに描かれていて
本当に僕はそれに魅了されてしまいました。


気取った言い方をすると、たぶんわにとかげぎすとかは、面白くないとか、マンネリとかの感想が飛んでくると思う。
ヒミズ以降の四作は、駄目人間が主人公、主人公のそばにいる人間が殺人を運び、主人公が巻き込まれる、美人がパッとしない主人公に恋をする
という、古谷テンプレのまま進んでいきます。ヒミズシガテラと二作続く、とかではなく、それが四作続きます。


もうヒメアノールまでいくと「またこれかよっ!」とか突っ込まずにはいられない、それくらいにお決まりの展開にしか話が進みません。
でも全ての作品が、ほんの少しづつ結末が変わっていたりします。


作者が本当に伝えたかったことはこれだ!とも言えるほど、作品を僕は噛み砕いていないのでよくわからないんだけど
純粋にこれらの作品がとても好きで。中でも僕はシガテラが一番好きかも。


もしか稲中が面白かったとか、なんとなしに興味がある、とか思ったら
ブックオフとかでヒミズを読んでみて欲しいです。
出来るならば、ヒミズ以前の三作を読んだ後で読んで欲しいけれど・・・