批評

特攻の拓批評を描いてたんだけど
文章力が稚拙すぎてかけなかったので辞めました。


ということでただこの漫画の好きなポイントばっかりあげて、読む人を増やそうと思います。
「疾風伝説 特攻の拓」とかいて、「かぜでんせつ ぶっこみのたく」と読みます。


僕の影響があってかなくってか、案外特攻の拓を読んれくれた人を現時点で4人ほど確認してます。

どういう読み方をするかは人それぞれなんだけど
間違いなく今の世の中、漫画を読む目が超えてる人間が真面目に読める作品ではないと思うw

ただ中途半端な不良漫画ではない、と思う。
親や教師・警察を悪、不良を正義とするタイプの漫画ではない。
不良を社会的に美化したりするタイプの漫画ではなくって
ただ不良が喧嘩するだけの漫画なので、そこまで読むのに抵抗のある不良漫画ではないと思う。


これはちょっと僕も自信がないのだけれど
「!?」や「”XX”」といった妙な表現、特に「!?」に関してはかなりいろんな場面で使われてるんだけど
おそらくこの漫画はこの表現の起源ではないかなと思ってる。

ダブルクォーテーション、「!?」って、GTOなんかでもよく見られるんだけど
湘南純愛組・カメレオン・特攻の拓というマガジン黄金期三大ヤンキー漫画の流れの一つとして
この表現があった?とかいろいろ考えられるんだけど、ちょっとそこら辺は定かじゃない。
カメレオンではあんまり使われてないけど。



僕がよく使ってる「"出発(デッパツ)"」なんかもこの漫画で読んで知った言葉だし。
もともとヤンキー界では普通に使われていた言葉なのだろう。

ただそういうヤンキー界にあるおもしろワードのようなものを
輸入する役目は大いに果たしたのでは?と思う。

この漫画の表現は本当に凄い。
超有名な名台詞に、「"事故"るヤツは・・・"不運(ハードラック)"と"踊(ダンス)"っちまったんだよ・・・」というものがあって
これは今でもいろんなスレッドなんかにも登場する名台詞である。


あとはヤムチャ化が起きないところ。
最後の最後まで、キャラがむやみに新キャラにボコられて
新キャラの強さを強調するなんていうことは起きなかった。
キャラの強さを強調したりするのに、既存のキャラを使わなかった、それはいろんなキャラクターの魅力を守りきったということである。
逆に言えば、喧嘩に決着がつかないという悪い面でもあるんだけど。

この作者は勝てる気がしないキャラを描く力は本当に凄い。
特攻の拓で言えば、キレた武丸や鰐淵、R-16なら、寿やアグリが該当するだろう。



ここまできたら一応触れておくと、僕の好きな来栖というキャラクターは
この漫画の中でも少し異質な存在で、極めてファンタジー色の強い、化物クラスのキャラに仕上がってる。
いわば"厨キャラ"である。

実力としては、アイスピック一本でタンクローリーを横転させるという
とんでもない技をやってのけたりしてる。

見た目はかわいいキャラなのに、最強候補の鰐淵に「俺があいつに勝てるのかよ・・・」と言わしめたほどである。

この厨キャラっぷりは凄まじく、作者に、序盤から来栖が登場していると
キャラクターの戦力バランスを崩壊させかねない、といわしめたほどである。


ぜひ僕のファンには一読してもらいたい。

大体ブックオフで100円で売ってるから、ぜひ立ち読みで済ませて欲しい。
後半(21巻以降)は少し探さないと見つからないかも知れない。





ヤンキー漫画には二種類あって(この部分を少し気取って批評的に書こうとして失敗した)
一つは、不良を社会的に美化・正当化するタイプの漫画で。
一つは、ただ不良が喧嘩するだけの漫画。


前者はあまり僕は好きになれない。
作品として面白いものもあるんだけど、どうしても作者の自己投影というか。
不良漫画でそれやっちゃおしまいだろ、と思うんですよね。
不良に救いをもたらさなかったことが、僕は特攻の拓最大の美点だと思っていて

こんな悪いことしてる不良でも、実は社会的に良い行いをするんだっ!みたいなのは
結構興醒めなんですよね。そういうのは大体親・教師・警察を悪とみなしていて。
やっぱそれって少年漫画でやる必要はないと思うんですよね。

普通に普段から真面目にしてるやつはどうなんだよみたいな。


その点特攻の拓はそういうのは排除されてるから。
ただ不良が喧嘩してるだけで、社会的に訴えかけるメッセージとかは寒いことはしてないw

それがこの漫画の最大の魅力ですよ。
不良は不良として割り切った扱いをしているから。

少年漫画ってステージを存分に生かした不良漫画ですよ。