臨終

最近職場の動きが活発化してきている。

若手社員を喜ばせようと、休日に小旅行とかバーベキューとかおっさんたちが企画したりしてる。



やはり世代間的なギャップなのか、あるいは経験の違いなのかはわからないが
はっきりと面倒くさいと感じてしまう今がある。


もう普通に仕事しちゃってるし、ある程度馴染んだし、もうイイやみたいな。
職場結婚とかやたら多いけど、この組織は何で必要以上にお互い近づこうとするのかがよくわからない。


というか、職場に限らず、一人で過ごすことが心地よすぎる。
田舎過ぎて道歩いてても誰とも合わないし。
隣の部屋は空室だから生活音も感じない。


実家にいた頃、家族と過ごす楽しみはあったけど
同時に人といることに対するしんどさもあった。


友達と遊べる楽しさはあったけど、遊ばなければいけない苦痛もあった。

4月5月あたり、寮で同期達と暮らしていた頃も
今振り返るととてもいい思い出だが、あの時はあの時で、付き合わなければ行けない苦痛があった。


寂しいという感情を上回る、一人でいたいって感情があるし
付き合いたい、結婚したいって感情を遥かに上回る面倒くさいって感情がある。


相手が誰であっても人と会うのがめんどくさかったり。

最近ちょいちょいオフとかやってるけど、一期一会のそれっきりな関係が楽しかったりもしてる。
面倒くさいこともないし。



この生活に、慣れてしまったのかもしれない。

一日部屋で一人でいても、俺は特に苦痛を感じることがない。
先輩社員にいえばいうほど、あの人達は心配して休日どこかに連れていこうとしてくるし。
それはとてもありがたいのかもしれないのだけれど
俺には辛いだけだったりする。



先輩たちが嫌いどころか好きなんだけど、別に一緒にいたいとは思わないわけで。
案外単身赴任とか向いてるのかもしれない。


腹の底にある感情だけに付き従えば一人が好きなんだと思う。
ただ、結婚しなきゃいけないとか、家族は一緒にいなきゃならないとか
そういう義務感や背徳感が邪魔をして苦痛が増していくだけで。


大好きな友人たちと飲んでいても
10時過ぎたら普通に帰りたくなるし、2時間くらい過ぎると
ちょっとトイレに篭って一人の時間を過ごさないと落ち着かないし。



我ながら面倒くさい性格に生まれたものだと思う。
無いと欲しいし、あったらいらなくなる。
いつでも手に取れる場所に欲しい物が置いてある、そんな状況が好きなんだろう。
話したい時に話せて、話したくなくなったら話さないで済む。


そんな状況が好きだ。
金はあったら使わないし、でも無いと辛いし。


いろいろと、とりあえず心に余裕が無いのだろう。